なぜコールマンは人気があるのか(特にバーナーとランタン)
キャンプ用品には、メーカーによってファンがついていますよね。
私は、(基本的に安いメーカーを中心に)いろいろなメーカーを使っており、特にこだわりはないつもりなのですが、その中でやはりコールマンは一線を画したメーカーのような気がします。
このように言うと各所から批判がありそうな気はしないでもないのですが、あくまでも私の主観としてということでお聞きください。
日本のメーカー
日本のキャンプメーカーには素晴らしいメーカーがたくさんあります。
スノーピークやSOTO(新富士バーナー)は私でも聞くような存在です。
これらのメーカーが作るものは非常に使いやすく、メンテナンスも比較的少なくて済みます。
例えば、私は、スノーピークのシェラカップを使っていますが、これは本当にいいものです。
触ってみるとわかるのですが、想像しているよりも一回り分厚いような気がします。そのため、適当に扱っても、へこむことはないと思います。この点、安くてペラペラのクッカーを使ったことがある人はわかると思いますが、金属でありながら素手で破壊できそうなやわなものではありません。
もちろんほかのメーカーよりは若干高いのですが、それでも大した差ではありませんし、長く使えるのであれば、それに越したことはありません。
SOTOの製品の良さも言わずもがなで、非常に人気が高いといえます。
このように、日本のメーカーのものは日本のモノづくり文化を反映するように非常に良いものが多いといえます。
しかし、私は、キャンプの場合、良いものばかりを中心に使わなくてもよいのではないかと思います。
もちろん良いものはイレギュラーがなくてよいのですが、例えば、雨の日にキャンプをしていて雨漏りしたということも、酒の肴になるというか、楽しい思い出の一つではないかと思うわけです。
それで安物買いの銭失いになっては元も子もないのですが、キャンプ用品でそこまで致命的な欠陥があることはあまりないように思います。
このようにキャンプにおいてはいろいろな楽しみ方があるということが前提になると、コールマンはなかなか良い製品であると思うのです。
コールマンのバーナーとランタン
コールマンはアメリカの古いメーカーです。
コールマンのロゴにもなっている通り、コールマンといえば、ホワイトガソリンのランタンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
その次となると、ツーバーナーですよね。
あとスポーツスターⅡ508Aも外せません。
これらの商品は、メンテナンスをすれば、長く使えるという利点を持っています。
よく自動車で言われることですが、日本の車はよくできているがそこまで長く乗ることを想定していないが、ドイツなど海外の車は一度車を買ったらメンテナンスをしながら長く乗ることを想定していると聞くことがあります。正直今の時代本当にそうなのかなと思うことはなきにしもありませんが、一応これを前提とします。
コールマンは昔からほとんど形が変わらない商品を作り続けていますので、基本的に交換パーツがなくなることはないと考えてよいでしょう。
実際、交換しなければならないような部品は、ホワイトガソリンを燃料とする物の場合、ポンピングをするためのポンプカップやポンピングする部品自体、そのほかにはジェネレーターとなりますが、いずれも比較的簡単にメンテナンスをすることができます。
我々日本人の場合、自動車を自分でメンテナンスするというのは、土地の問題もありますが、非常にハードルの高いことだと思いますが、バーナーやランタンをメンテナンスするくらいであれば、費用も大して掛かりませんし、リスクも少ないのでやってみようかなと思えるかと思います。
もちろんSOTOのMUKAストーブでもジェネレーターの交換はできるのですが、コールマンほどの歴史があるわけではありませんので、今後もずっとジェネレーターの販売が継続するのかというのが不安だったり、見た目が洗練されてしまっているので、一見してレトロ感がないというのがマイナスポイントかもしれません。
この辺は好みがわかれる部分かと思いますが、好きな人が好きになるための条件は十分整っていると思います。
もちろんコールマンは物によって当たり外れが大きいという日本ではおよそありえないような問題がありますが、車でそのようなことを言われると非常にダメージが大きいですが、バーナーやランタンで当たりはずれがあっても、そこまで大きなダメージではないですよね。
キャンプに行って、「何十年も使っているランタンに火をともして、何十年も使っているバーナーでコーヒーを沸かして至福のひと時を」というのは、キャンプの楽しみ方としては十分ありうると思います。
私はというと、いろいろ使って吐きましたが、現在、コールマンの商品はノーススター(ランタン)しか使っていません。
このランタンは燃費が悪いなどいろいろ言われてはいますが、たくさんで集まって楽しむ際にはこれと同程度の明るさを出せるものはなく、また、ツーマントルランタンでは、一方のマントルだけが壊れてしまうという非常に面倒くさいこともあることを考えると、非常に良い商品だと思います。
本当は、そろそろSOTOさんあたりに、レギュラーガソリンで使える、ノーススター的なランタンを開発してもらいたいところなんですが、それはまだ先のことなのかなと感じております。