キャンプにシングルバーナーは必要か?

ソト(SOTO) G'Z シングルバーナー ST-301

キャンプをするとき、火は何を使うかは非常に悩みどころですよね。

ソロキャンプツーリングのように荷物を減らしたいときは、事実上シングルバーナーは必須になるのでしょうが、オートキャンプの場合、必ずしもシングルバーナーにこだわる必要はありません。

とは言いつつも、シングルバーナーは便利なので、あるとあるで何かと便利です。また、シングルバーナーはさほど荷物になるわけではないので、まあ、持っていこうかという風になりがちです。

ただ、キャンプで荷物が増えがちな理由は、この「まあもっていこうか」という思考にあります。

そこで、シングルバーナーが必要かについて真剣に考えてみました。

シングルバーナーが必要な場面

特にガス式のシングルバーナーはすぐに使い始めることができ、すぐ撤収することができる火として重宝します。

そのため、シングルバーナーを使うのは基本的には、キャンプに来てすぐカップラーメンを食べたい、コーヒーを飲みたい場合、または、キャンプの最終日で時間がない場合になるでしょう。

確かにこのような場面では非常にシングルバーナーのメリットを感じます。

ただ、シングルバーナーはホワイトガソリンにせよ、ガスにせよ、火力が非常に強いので、料理がすぐ終わってしまい、少し味気ない面があります。

また、夜ゆっくり食事できるような場面では、炭火料理や焚火料理の方が楽しいし、おいしいといえるでしょう。

シングルバーナーなしのキャンプを実現することはできないか?

僕は前々から、シングルバーナーは便利としても、シングルバーナーでの調理は特に楽しいと感じませんでした。

そのため、できれば、シングルバーナーなしでキャンプをすることはできないか?と考えておりました。

キャンプ場に到着してすぐの料理

キャンプ場に到着してすぐにちょっとコーヒーを飲みたいという問題については、シングルバーナー以外となると、trangia(トランギア)のアルコールバーナーになるのではないかと思います。

これだと、確かにシングルバーナーよりは楽しそうですが、やはり炭火や焚火の方が楽しそうです。

また、僕としては、炭火又は焚火だけで、キャンプをしたいと考えているので、極力それ以外の解決策は取りたくないのです。

そこで、ここで僕が実現したいことをまとめると、

①キャンプ場に到着してほどなくコーヒーを飲む

②炭火や焚火系の物がよい。

ということです。

そこで、考えたのが、火おこし器(チムニースターター)です。

火おこし器を使うと、ものの10~20分程度で十分な火が木炭につきますが、木炭を使おうと思うと、木炭が白くなるまで待たなければなりません。

ただ、その前段階でも十分な熱量はありますので、

①火おこし器をセットする。

②前菜を作る

③火が出てきたら、火おこし器の上にクッカーをセットして水を温め始める

④沸騰したら、コーヒーを作るとともに、バーベキューグリルをセッティングする

という流れがありうるでしょう。

火を起こしてからすぐにバーベキューをスタートしないという場合でも、例えば、ローストビーフのような時間のかかる料理を最初にしておくということも考えられますし、ウェーバーグリルの場合、空気口を細目にあけておいて鎮火しない程度にゆっくり燃やすことで木炭を節約することも考えられるところです。

そのほかには、ウッドストーブを使うという方法も考えられます。

これは結構楽しそうなので、選択肢としてはありかな?と思います。

撤収直前の料理

撤収直前の料理はバタバタしますので、炭火を使うのは難しいと感じられる方もいらっしゃるでしょう。

確かに難しい面はありますが、基本的には火消し壺だけ用意しておけば、問題はないでしょう。

撤収が遅くなる原因のほとんどは、火の後始末に時間がかかるからではないかと思います。

しかし、火消し壺を用意しておけば、火の後始末は本当にすぐに終わります。

ただ、火消し壺を使う場合、基本的には、火のついている木炭をつかんで、一つ一つ火消し壺に入れていくスタイルになりますが、このようにすると、ほんのちょっとだけ、火のついた木炭がグリルに残ってしまいます。

ちょっとだけ火のついた木炭といいつつも、木炭は長く燃えるので、ほうっておいたまま帰るわけにはいきません。

そのため、きれいにすべて火消し壺の中に入れてしまわなければならないことになり、ちょっと面倒に感じます。

僕はウェーバーグリルを使っているのですが、ウェーバーグリルだと、木炭が入ったまま蓋をして空気口を塞ぐと完全に鎮火するように作られています。

大体の時間ですが、基本的には、木炭がたくさん入っている方が、鎮火までの時間は短くなりますが、感覚的には30分もすれば概ね鎮火しているような気がします。

スケジュール的には、7時くらいに起きて、火を起こして、食事をして、9時くらいには食事を終わりウェーバーグリルの蓋をして撤収するので間に合う感じなので、そのようなイメージでしょう。

結局シングルバーナーっているの?

おそらく到着後すぐ及び撤収直前の料理をシングルバーナーを使わずに解決することができるなら、シングルバーナーは不要といえるでしょう。

シングルバーナーはガス式だと非常にコンパクトには見えますが、ガスカートリッジ自体が結構大きいので、荷物になります。

ホワイトガソリン式のものでも、ホワイトガソリンを入れる部分が結構大きいです。

とはいっても、ないと怖いというのであれば、僕はシングルバーナーの代わりにウッドストーブを買っておくことを強くオススメします。

ウッドストーブは比較的早く火が付くものですし、撤収も簡単なので、シングルバーナーのように使うことができます。

また、火を使うということは、キャンプならではのことですので、是非取り入れておきたいと思います。

シングルバーナーは何かあった時のためにと思うとなかなか手放しにくいと思いますが、手放してしまわないと、炭火のみでの調理を真剣に考えることができず、結局シングルバーナーに頼ってしまいます。実際、シングルバーナーは意外と荷物になりますので、特にオートキャンプのように何とかなる場面では、持っていかないという判断は十分ありうるでしょう。

もっとも、ソロキャンプなどの場合は、あったほうが何かと便利ですよね。シングルバーナーの要否はやはり非常に難しい問題ですね。