バーベキューにおける火の起こし方
火おこしの方法はいろいろ言われていますが、本当のところどれが一番良いのでしょうか。
まず、代表的な方法として挙げられるのは、
①普通に頑張る
②ガストーチで着火する
③火おこし器を使う
④西岡流
などなどです。
結局、火おこしは、木炭を一定以上の温度にするというだけですので、特に深く考える必要はないと僕は思っています。
ただ、火おこしの方法はそれぞれの方法で特徴があり、何を目的として火を起こすかを考える必要があるでしょう。
バーベキューにおける火おこしの目的
バーベキューを想定すると、火おこしは、
①確実に
②手間をかけず
③想定した時間内に
④料理に適した状態にまで
火を起こすということが目的だと思います。
ボーイスカウトやガールスカウトのように頑張って火を起こすことが目的なのではなく、おいしい料理をみんなで食べることが目的ですので、火おこしの目的は、バーベキューに限定すると、このようになると思います。
バーベキューにおける火おこしの手段
そうすると、まず、①普通に頑張る方法と②ガストーチを使う方法はやめておいた方が良いと思います。
普通に頑張る方法というのは、よくある、まず新聞紙を下にひいて、その上に杉の葉を並べて、その上に細い目の木の枝を並べ、その上に小さい目の木炭を置いて、その上に大きい目の木炭を置くというタイプの物です。
この方法は、火は付きますし、火を付ける過程も面白いのですが、ごみがたくさん出ますし、準備にも時間がかかりますし、火を起こしている間、一人は付きっきりにならなければなりません。
それが良いという場合はよいのですが、バーベキューにおける火おこしの目的とは外れますので、今回はこの方法はおススメしません。
次にガストーチを使う方法です。ここでいうガストーチを使う方法というのは、ガストーチを直接木炭に充てて、火をつける方法のことです。
この方法は、確かに確実に火が付くのですが、問題は何点かあります。
一つ目は、危ないことです。使う木炭にもよりますが、パチパチはぜることがありますので、結構危ないです。
二つ目は、一か所にしか火がつかないことです。一か所にしか火がつかないとそのあと火を他の木炭にも広げなければなりませんので、結局時間がかかってしまいます。
三つめは、手が離せないことです。当たり前ですが、ガストーチを当てている間は手が離せませんので、他の料理の準備をすることもできません。
したがって、バーベキューにおける火おこしは、③火おこし器を使うか④西岡流によるかというところでしょう。
火おこし器を使う場合
火おこし器を使う場合は、説明書に書いてある通りにすれば、簡単に火が付きます。
火おこし器を使う場合でもあまり新聞紙だけで火おこしをすることは推奨されていませんが、慣れれば、新聞紙だけで火おこしをすることはできます。
ただ、確実に火おこしを短時間でしたいという場合は、念のため、着火剤を持っていきましょう。
火おこし器が優れている点は、本当に①確実に、②手間をかけず、③想定した時間内に、④料理に適した状態にまで火を起こすことが可能である点です。
火を起こすだけならば、慣れれば簡単なのですが、木炭の全体に火を行き届かせることを考えると、火起こし器を使った方が楽ですし、早いと思います。
ただ、いつでも火おこし器を持っているわけではありません。
西岡流による場合
西岡流とは、よくyoutubeでやっている新聞紙だけで簡単に火を起こす方法です。
具体的な方法としては、新聞紙を小枝状にしてキャンプファイヤーのようにやぐらを組み、その周りに煙突状になるよう木炭を並べ、最後にやぐらを組んだ新聞紙の上に木炭何個か置くというものです。
確かにすぐ火は付くようなのですが、よくコメント欄に書かれている通り、正直結構面倒だと思います。
もちろん、バーベキューに来たけど、火がつかなくて途方に暮れているという状況では参考になるのかもしれません。
しかし、そのような状況であれば、僕なら、新聞紙を丸めて置き、杉の葉をその上に並べ、その上に木炭を並べて火をつけ、鎮火する前にどんどん杉の葉をくべて炎上させる方が楽だし楽しいんじゃないかな?と思ってしまいます。
ただ、新聞紙だけで簡単に火を起こす方法と考えるとなかなか参考になる方法だと思います。
実際にこの方法で火をつけることになると、木炭の一部には火は付くのですが全体には火が付きませんので、西岡流で火をつけた後、火のついた木炭を一番下にして、木炭だけでやぐらを組み、火を木炭全体にいきわたらせる必要があるでしょう。そうすれば、木炭全体が熾火になりますので、バーベキューに適した状態になります。
海外の動画で見るほかの方法
バーベキューは海外の方が進んでいますので、僕は海外のバーベキューの動画を見ることがよくあるのですが、その中でも結構ポピュラーな方法は、油を使う方法です。
着火剤を持っていけばよいといわれればそれまでなのですが、バーベキューに行く場合、ほとんどの人はサラダ油などの油は持っていることでしょう。
よく見る方法は、木炭を円形に配置し、キッチンペーパーや新聞紙などに油をしみこませたものをその上に敷いて、その上に木炭を並べ、キッチンペーパーの端に着火するという方法です。
僕はやったことはありませんし、おそらく木炭の選び方やキッチンペーパーの素材、木炭の配置方法にはこだわる必要はあると思いますが、比較的簡単に火が付くと思いますし、西岡流のように火が付いた後、木炭を並べなおす必要もないので、かなり合理的な方法だと思います。
また、この方法でうまく火をつける方法が見つかったら、報告したいと思います。