ムーンライトテントⅢ型(ゆるキャン△のキャンプ道具)
ゆるキャン△でムーンライトテントⅢ型を見たときに「おお!」と思った方は多いのではないでしょうか。
ムーンライトテントⅢ型は一番目につきますよね。
ゆるキャン△を見てソロキャンプを始めようと思われる方もいらっしゃると思いますし、私自身もいムーンライトテントⅢ型は非常に悩んだものの一つですので、ご紹介したいと思います。
ムーンライトテントⅢ型が良い理由
一人で簡単に設営できる
ムーンライトテントⅢ型が優れているのは一人で簡単に設営できることです。
よくあるドームテントの場合、ポールは二本です。
この2本のポールは一つを曲げて固定したうえで、もう一つを固定する必要があり、慣れてなかったり風が強かったりすると、二つ目のポールを曲げる際に、固定していた一つ目のポールが外れてしまったりしますので、意外と難しかったりします。
しかしながら、ムーンライトテントはポールだけで自立しますので、一人での設営が非常に簡単です。
ゆるキャン△でも志摩リンちゃんが簡単に設営していますよね。
これがムーンライトテントⅢ型の一つ目のメリットです。
前室が広い
前室というのはインナーテントとフライシートの間にある隙間です。
ポールが二本だけのドームテントの場合いずれもほとんど前室がなく、靴を置けるスペースしかありません。
しかし、ムーンライトテントⅢ型の場合、かなり広めの前室があります。
前室はファミリーキャンプだと、どうせタープが必要になるのであまり必要ではありません。
しかし、ソロキャンプだと、タープは張らない方が楽ですし、雨の日の調理も前室内でできるならそれに越したことはありません。
そのため、ソロキャンプで言えば、非常に前室のありがたみはあります。
前室があるタイプの小さめのテントにはいろいろあります。しかし、前室内で調理もできるということになると、正直言ってムーンライトテント系列の物以外だとバンドックのソロティピー暗いかと思います。
しかし、ソロティピーだと、完全にソロ用なので誰かと一緒に泊まるかもしれないという場合は使えませんし、地面に置きたくない荷物を置くスペースも少ないので、ちょっと狭いと感じます。
その意味では、ムーンライトテントⅢ型は前室があるテントの中では非常に優秀だと思います。
カモフライに着せ替え出来る
ムーンライトテントはそのままでも十分かっこいいのですが、カモフライを使ってさらにかっこよくできます。
ムーンライトテントはモンベルが出しているだけあって、多分最初は山岳テントとして作られているのではないかと思われ、そのため、普通は目立つ色のフライシートがついています。
しかし、迷彩柄は非常に人気がありますし、そもそもムーンライトテントの場合、重いので山岳で使うことはまあないと思います。
その意味で、このカモフライは非常にいい線をとらえていると感じます。
その他の良い点は基本的に兼ね備えている
テントで求められるのは耐水圧、寿命等でしょうが、ムーンライトテントⅢ型はモンベルの商品です。
当然ですが、そのあたりの重要な機能は全てかなりのレベルで備えております。
ムーンライトテントⅢ型は誰向けか?
とはいえ、テントにはいろいろ好みがあるものです。
ムーンライトテントⅢ型を選ぶうえでハードルになる点は何点かあるのでそれをご紹介したいと思います。
意外と重い
ムーンライトテントⅢ型は2~3人用ですので、意外と大きいですし、3.6kgと意外と重いです。
ソロ向けであれば、ムーンライトテントⅠ型かⅡ型なのでしょうが、一番小さいムーンライトテントⅠ型でも2.1kgあります。
2.1kgという重さですが、軽いとみるか重いと見るかですが、私はバイクキャンプではOKですが、自転車キャンプだとアウトだと思います。
そもそもゆるキャン△の自転車キャンプは最初だけで、バイクキャンプに移行していますので、バイクキャンプを想定した装備なのかもしれません。
車でキャンプをされる方は、テントが重いから何か問題なのかと思われるかもしれません。
私ももともとそう思って重いテントを使っていたのですが、軽いテントを使ってみると、設営においてフライシートを広げたり、インナーテントを畳んだりする際に、結構体力を使っていたんだなと思いました。
車でキャンプをするのであれば、問題ない重さだとは思うのですが、ソロキャンプだけを目的とするのであれば、少し広すぎる感がありますし、少し重いので、2人で使う可能性も残しておきたい人向けではないかと思います。
雨の日はどうせタープを使う人もいる
雨の日は確かに前室で料理をすることができます。
しかし、前室で煮炊きをすることは一酸化炭素中毒の危険がありますし、結露がひどくなってしまうので、人によってはしないかもしれません。
雨の日の対策として、前室内で料理するというのはあくまでも一つの選択肢でしかありません。特に、複数名でキャンプをする場合、前室で料理をするという方は比較的少数派だと思います。
タープを張る、料理をしない等他の対策もあるので、前室がない軽いテントを買うというのも十分ありうる選択肢でしょう。
まとめ
そう思うと、ムーンライトテントⅢ型がオススメである人というのは結構限定的な気がします。
- ソロキャンプをベースにしているが、2人でキャンプをすることもある人
- ソロキャンプでは面倒なのでタープを使わない人
という感じです。
ただ、ここまで言っておいてなんですが、ムーンライトテントⅢ型はかっこいい!
ムーンライトテントⅢ型の良さはもうこれに限るのではないかと思います。
自転車キャンプに合うかとかバイクキャンプに合うかとかはもうどうでもいいくらいかっこいいですし、意外と被らないテントだとも思います。
私は買わなかったですが、品質は折り紙付きですし、かっこいいので、ムーンライトテントⅢ型を使っている人がうらやましくないかというと、はっきり言ってうらやましいです。
そこそこの値段はしますが、メッシュ部分がしっかりとあるので、温度管理もしやすく春夏秋の3シーズンは十分使えますし、冬も服やシュラフを工夫すれば十分使えます。
このカッコよさがゆるキャン△で採用された理由ではないでしょうか。