ロードバイクの鍵について思うこと

道路を走ろうと思うと一番良いのはロードバイクであるはずですが、盗難のことを考えると、クロスバイクを選んだりしますよね。

クロスかロードかといいますが、結局のところ、ロードバイクに乗りたいけど、盗まれるといやだからクロスバイクに乗るといった感じで、段差でパンクする可能性があるといった話はあまり中心的な問題ではないのではないかと思います。

というわけで、自転車選びにも重要なカギ選びですが、視点はいたって簡単です。

  • 重くて安心なもの
  • 軽くて不安なもの

細かい議論はありますが、基本的にはこのような問題です。

結局、この問題は軽くて安心なものはないという結論に落ち着きますので、あとは程度論ということになります。

というわけで、まず、鍵の種類を説明したうえで、現実的な選び方を考えてみたいと思います。

ロードバイクの鍵の種類

ロードバイクの鍵には簡単に言うと、

  • ワイヤーロック
  • チェーンロック
  • U字ロック
  • 折り畳み式ロック

があります。

ワイヤーロック

子どものころには使われたことも多いかと思われるのがワイヤーロックです。

ロードバイクに使うことを考えると軽いことは非常に大きなメリットですが、物によってはニッパーで切れるようなものも多いので、安全性は劣ります。

チェーンロック

ワイヤーロックのワイヤー部分を金属のチェーンにしたものです。

チェーンロックは盗む側からすると、チェーンを切らないといけませんので、ワイヤーよりは切りにくいといえます。

もっとも、切りやすさで言えば、チェーンの太さによるところですので、強いものは重いということになります。

U字ロック

オートバイでよく見るU字ロックです。

U字ロックもUの部分の材質により強さは大きく異なりますが、やはり重いものは強いことになります。

メリットとしては、固いことですが、デメリットとしては地球ロックをしにくいことでしょう。

折り畳み式ロック

折り畳み式ロックは、このようなものです。

小さくまとまるので便利ですが、強いものは重いというのは、他と同じです。

折り畳み式ロックは、どうしても関節部分が弱いので、ある程度高価なものを使う必要があるでしょう。

ロードバイクの鍵の選び方

以上のように鍵にはいろいろありますが、まず私が思う最も重要な点は普段どこに自転車を止めるのか?ということです。

窃盗を行う人には色々いると思いますが、基本的には、職業的に窃盗を行っている人かスリルなどを求めて行っている人かという点です。

そして、当たり前ですが、職業的に窃盗を行うのであれば、自転車の多い東京や大阪などで行うのがセオリーとなります。

鍵を破壊する道具としては、ニッパー、ボルトクリッパー、糸鋸、ジャッキ(U字ロック用)などがあるようですが、窃盗をするために持ち運ぶとなると、ニッパー以外はかなり大掛かりになってしまいます。

職業的に窃盗を行っているのであれば、これらを持っていくことも考えられますが、職業としてではない場合、これらを持ち運ぶのは比較的リスクが高いですし、ましてや自転車があまり置かれていない地方都市で何の当てもなく徘徊することは通常ありません。

そのため、私も、地方で自転車に乗っていた時は、細いワイヤーロックでも一度も盗まれたことはありません。

もちろん例外はありますが、鍵を選ぶにあたってはどこで使うかということは結構重要になると思います。

逆に、本気で盗もうと考えている人に対しては、どのようなカギを使っても無力で、どのタイプの鍵でも比較的簡単に壊されてしまいます。

そのため、自転車を守る側からすると、上記のような道具中でどこまでフォローできるようなものを使うかを考えることになります。

私の考えでは、東京や大阪の窃盗の多い地域であれば、ABUSのチェーンロックやクリプトナイトのU字ロックまで必要だと思いますが、それ以外では、ちょっと太い目でニッパーには勝てそうなワイヤーロック程度で十分ではないかと思います。

例えば、こういうものです。

もちろんこれで十分な防犯性があるというわけではないのですが、これでもきちんとした道具がないと盗めないので、そういう意味では、ある程度の防犯性は持っていますので、重さとの引き換えであれば、これでいいかなと私は思います。

 

ロードバイクの鍵はいくら悩んでも解決できない問題のように感じますし、どこまで行っても、完全な安全を求めることは不可能ですので、本当に難しい問題ですよね。

最後はある程度で妥協するしかないと思うのですが、一度悩んでみると面白いと思います。