不満もあるけど、大型火消し壺火おこし器セットは買っておくべき!

キャプテンスタッグの大型火消し壺火おこし器セットは、火おこし器(チムニースターター)を購入しようという方は一度は検討されることでしょう。

日本バーベキュー協会の三種の神器にあげられる火おこし器(チムニースターター)と火消し壺は確かにあるとないでは天と地ほど違うくらい便利です。

しかし、意外と無視できないくらい大きいのが問題です。

本来火おこし器は、バーベキューグリルで使う木炭に一度で火をつけられるくらいの大きさが理想です。

そのため、ウェーバーの47cmや57cmのグリルで利用する場合、火おこし器もそれ専用の物を使うわけですが、これが非常に大きいのです。

しかも、火消し壺はこれと別に必要になりますので、正にたくさん場所を取るわけです。

火おこし器と火消し壺についての考え方は大きく分かれます。

①火おこし器のみを持っていき、火消し壺はもっていかないことを前提に、折りたたみ式の火おこし器を購入する。

②火おこしは何とかするので、火消し壺のみ持っていく。

③火おこし器と火消し壺がセットになったものを持っていく。

それぞれの考え方はありますが、③を選択された方は、現状、不満はあってもキャプテンスタッグの大型火消し壺火おこし器セットを購入するのではないかと思います。

そこで、この問題をどのように考えるべきかについて僕の考えを言ってみたいと思います。

火おこし器(チムニースターター)は必要か?

火おこし器はあると便利ですが、なくても何とかなるという印象があります。

そのため、使ったことがない人はどの程度便利なのかというところが気になると思います。

僕が何度か使ってみて感じたところ、火おこし器の必要性は「あると便利だがなければないで何とかなる」という程度かと思います。

火おこし器を使い始めて感じたのは、

①着火剤が新聞紙だけでよくなる(荷物が減る)

②火おこしの際にあまり真剣に見ておく必要がないので、火おこし中にほかの料理に取り掛かることができる。

③木炭全体に均一に火が付くため、そのあとの調理がしやすい

の3点と思います。

個人的な感想になるかもしれませんが、火おこし自体は確かに大変ではありますが、慣れれば、何とかなりますし、そもそも楽しいという面もあります。

そのため、僕的には、上記3点が火おこし器のメリットと感じます。

どれも僕にとっては大きなメリットなのですが、①新聞紙は着火のため以外にもスキレットを包むためなどにも持っていきますので、バーベキューに必須のものと考えていますので、あまり忘れることはありません。

しかし、着火剤はどちらかというと忘れがちで、ないときは現場で木を拾って何とかするわけですが、それも天気によっては難しいときもあります。

また、②火おこしの際、火おこし器がないと、火が消えそうになると、木を差し込んだりする体制になっておかないといけないので、料理に取り掛かるのは難しいですが、火おこし器があると、まかせっきりでよいので、料理をすることができます。その結果、バーベキューが始まる前におなかが減ってつらくなることもなくなります。

さらに、③火おこし器を使う場合、木炭が赤く燃え上がった後、白くなるまで、待ってから、木炭を火おこし器から出すことになります。そのため、木炭の温度が均一になってから調理を始めることができるので、その後の料理もおいしくなります。

このように、火おこし器にはメリットが大きいのですが、スペースを取ることとの関係で、考えることになるでしょう。

火消し壺は必要か?

火消し壺については、僕は必須というほど必要性が高いと感じます。

バーベキューを終えたいというとき、火を消すのはなかなか面倒なことです。

しかし、火消し壺があるといつでもすぐにバーベキューをやめることができます。

そのため、キャンプの朝にバーベキューをして、すぐ火を消して撤収するということも簡単にできるようになります。

キャプテンスタッグの大型火消し壺火おこし器セットはぶっちゃけどうか?

僕の結論としては、「不満もあるけど、これがベスト」というところです。

ではまずメリットから。

大型火消し壺火おこし器セットのメリット

これは間違いなく、省スペースであることです。

初めて見ると、大型火消し壺火おこし器セットは大きいと感じるでしょうし、使ってみてもやはり大きいと感じることでしょう。

しかし、火おこし器は別として、火消し壺はある程度の大きさが必要ですし、使った後の木炭を保管するためにも、折りたたみ式にすることは意味がありません。

そう考えると、大型火消し壺火おこし器セットは省スペースであるといえるでしょう。

「大型」と名前にはついていますが、一人で行うバーベキューでなければこの程度の容量は必要になりますし、火おこし器としてのスペースとしては、少し小さいといえるくらいです。

また火消し壺は地面において使用しますが、かなり高温になりますので、地面にそのまま置くのは、躊躇されます。

しかし、大型火消し壺火おこし器セットの場合、底上げする台がついていますので、その点もよいといえます。

さらに、蓋をロックできるという点も見過ごせません。

火消し壺の中には、蓋をロックできないものもありますが、大型火消し壺火おこし器セットの場合、蓋をロックできるので持ち帰る際も安心することができます。

大型火消し壺火おこし器セットのデメリット

とはいえ、デメリットも見過ごせません。

大きなデメリットとしては、

①すごく火が付きやすいというわけではない

②火消し壺として使用する際はかなり熱くなるため、危ない

の2点です。

①大型火消し壺火おこし器セットの火おこし器部分を見ると、底は、穴が開いた鉄板(ステンレスの板?)の構造になっています。

火おこし器にはさまざまな形がありますが、大きな違いはこの底の部分となります。

一番簡単に火が起こるといわれている、ラピッドチムニースターターはこの部分がステンレスの網(?)のようになっており、空気がより通りやすくなっています。

しかし、大型火消し壺火おこし器セットの場合、閉じられているところが多く、網の構造よりも空気が通りにくくなっています。

そのため、新聞紙だけで火をつけようとすると、新聞紙を火おこし器の底板の下に置いて火をつけ、火おこし器の底板の上に木炭を置くという方法による場合、火が付く日と火がつかない日があります。これでも2回くらい下に新聞紙を入れれば火が付くのですが、やはり少し火が付きにくいように感じます。

そのため、僕が何度かやってみた中では、新聞紙を底板の上に一枚くしゃくしゃにしておいてその上に木炭を並べ、底板の下にも新聞紙を一枚くしゃくしゃにして置き、下の新聞紙に火をつけるという方法によると安定して火が付きました。

最もこの方法によると、一度に火をつけることができる木炭の量が少し少なくなりますので、その点がデメリットとなります。

次に、②構造的にやむを得ないのですが、火おこし器は大型火消し壺火おこし器セットのように金属製のものと陶器製のものがあります。

そして、陶器製の物はそこまで熱くならないので、子供がいるときでも安心して使えるのですが、金属製の物はかなり熱くなるので、なかなか危ないのです。

ただ、陶器製の火消し壺は確かに重くて邪魔になるので、危険は理解しても金属製を選ばざるを得ないという場合も多いと思いますので、この点はやむを得ないのかなと思います。実際に鎮火するまでは意外と早いので危険といっても、わかっていれば、気にするほどでもないということもできるでしょう。

また、大型火消し壺火おこし器セット特有の問題としては、本来的な使い方では、火消し壺として使用する際は一番外側の缶を台の上にのせて、その中に木炭を入れて蓋をするということだと思います。しかし、実際はそのように使うと、火おこし器部分が外に出たままで持って帰るときに面倒くさいので、一度蓋を開けて鎮火した木炭を火おこし器に入れて、収納しなおす必要があります。

そのため、大型火消し壺火おこし器セットを使っているほとんどの人は、一番外側の缶の中に火おこし器をセットした状態で、火のついた木炭を入れて蓋をしているのだと思いますが、この方法によると木炭を置いた途端木炭の火の勢いがちょっと元気になります。僕の経験では、ヒバサミを使っていて手が熱くなるほどではありませんでしたが、ちょっとびっくりはしました。

もちろん本来の使い方とは異なると思われますので、このような使い方は自己責任によるところではあるのですが、きちんと使えば問題ありませんので、購入するにあたり気にするほどでもないでしょう。

結論として、大型火消し壺火おこし器セットはデメリットはあるものの、ほかにこれといったものもないので、購入して損はないでしょう。

ほかの選択肢について

僕の個人的な意見では上記の通り、火おこし器は必須とまでは言えないがあった方がよく、火消し壺は必須と考えています。

その前提に立つと、基本的に火消し壺はどれを選んでも比較的大きいので、火消し壺だけで、大型火消し壺火おこし器セットとほぼ同じくらいの大きさになります。

そのように考えると、結局、大型火消し壺火おこし器セットを買っておくのが一番良いのかな?と思います。

値段的には3,300円程度しますが、火消し壺と火おこし器を別々に買うことを考えるとさほど高いということもできませんので、悪いとも言い切れないでしょう。

大型火消し壺火おこし器セットの使い方

大型火消し壺火おこし器セットの使い方は簡単です。

まず、火おこし器の使い方です。

火おこし器の使い方

火おこし器は着火剤をバーベキューグリルの木炭を置く網の上において、その上に火おこし器を置き火おこし器の中(底板の上)に木炭を並べます。

そのうえで、着火剤に火をつければ、自動的に火が付きます。

この際、どのような着火剤を使うかですが、上記の通り新聞紙だけだと一発で突くとはいいがたいです。そのため、僕は、火おこし器の底板の下にくしゃくしゃにした新聞紙を一枚分、火おこし器の底板の上に同様の新聞紙を一枚分置いて、その上に木炭を並べることをお勧めしています。

この際の新聞紙のくしゃくしゃに仕方ですが、よく新聞紙をギューッと絞っている方がいらっしゃいますが、この火おこし器の場合、そこまでする必要はないでしょう。

僕の場合、一番下の新聞紙は適当にくしゃくしゃにしたもの(あまりギューッとせずにふわっとさせます。)、底板の上の新聞紙は棒状に丸めて、それをドーナッツ状にしたものを置いています。

どのようにすればよいかは人それぞれですが、あまりギューッと絞ると、新聞紙に空気がいきわたらず新聞紙の一部しか燃えないということになるようですので、あまりギューッとはしない方がいいみたいです。

火おこし器は放っておくと、火が上がり始めますが、火おこし器から木炭を出すのは、木炭が全体的に白くなってからとなります。

白くなってしまうと、安定して熱が出ますので、そのようになるまでしばらく待ちます。

木炭をバーベキューグリルに出す際は、熱いので、必ず軍手をしましょう。大型火消し壺火おこし器セットの場合、あまり取っ手が長くないため、持ち手も本気で熱いこともありますので、軍手をしていても十分注意する必要があります。

火消し壺の使い方

本来的な使い方は、おそらく、台の上に一番外側の缶を乗せて、その中に火のついて木炭を入れ、蓋をするという方法だと思います。

しかし、それだと、火おこし器部分を収納するのが面倒になるため、ほとんどの方は、台の上に一番外側の缶を乗せ、その中に火おこし器をセットして、その中に木炭を入れて、蓋をすると思います。

この場合、木炭を入れると、木炭の火が少し元気になるのですが、そこは覚悟して使うことになります。

僕の経験ではそれでけがをするほどではありませんでしたが、やはり本来の使い方とは異なるので皆様のご判断によるところかと思います。

最後に

大型火消し壺火おこし器セットについてはいろいろ思うところがないわけではありませんが、買って損はないと思います。

特に、火おこし器や火消し壺を使ったことがない人にとっては革命的にバーベキューを楽で楽しくするアイテムの一つなので、是非試してみてください。