中国製っぽいダウンシュラフを使ってみた

私は中国製の商品を毛嫌いしているわけではないのですが、ダウンシュラフについては避けてきました。

キャンプを続けていくと睡眠がいかに大事かということに気付かされますので、シュラフについてはしっかりをお金を使おうと思っていたからです。

しかし、この度中国製っぽいダウンシュラフを使うことができましたので、どこが良くてどこが悪いかをレビューしてみます。

よかったところ

中国製っぽいダウンシュラフについてですがこのような感じのものです。

多分これだったと思うのですが、少なくとも最低使用温度は同じです。

小さくなるし軽い

ダウンシュラフなので当たり前ですが、河川シュラフより小さくなりますし、軽いです。

流石にこの部分が違うことはありませんでした。

寝心地も特に問題ない

最低使用温度がー15℃という時点でお気づきの方も多いかと思うのですが、そこそこ厚着をして使います。

そのため、そもそも肌触り自体あまりわからないのですが、違和感があるということはありません。

ここらへんも、スペックだけから予想通りかと思います。

悪かったところ

近年中国製の商品も非常に良いものが多いので、そもそも悪いところを探すことのほうが難しいと言うのが私の予想でしたが、今回も予想通り全体としては良さそうな商品です。

ただ気になったところがないわけではないので、その点を指摘していきます。

ダウンが偏りやすい

ダウンシュラフを使ったことがある方はわかるかと思いますが、ダウンシュラフの良さは小さくなるところであり、これを実現するためにスタッフバッグにはかなり頑張って押し込みます。

通常それは想定されたとおりの使い方であり、特に問題はないのですが、中国製のシュラフだと少しダウンが偏ってしまいます。

戻せばいいから大したことじゃないと思うかもしれませんが、冬用シュラフは防寒の中でも生命線です。この最低使用温度の場合、私はシュラフカバーも併用することを前提として3月以降使用したいと思うような最低使用温度となりますが、スペックだけ絡みても3月だと結構ギリギリなので、さらにダウンが偏る可能性があるのであれば、3月は使えないかなというのが私の感覚です。また、4月でも寒いことはありますので、4月もきついと思います。そうすると、実質安心して使い始められるのは5月からということになり、そこが気になります。

購入される方の中には、「寒くて寝れなければ、最悪、エンジンをかけた車の中で寝てもいいか」と考えられている方もいるかもしれません。私も、多分ダウンの偏りによってそこまで深刻な状態になることはほとんどないと思っているので、何かしらの保険をかけられるなら十分な性能と言えると思います。

若干値段は高いかな?

かなり主観が入りますが、上記のようにダウンが偏るということは一生モノではないということになります。

もちろん夏用としてであれば一生使えるのでしょうが、冬用としては使えないということになりますと、それが5000円位であれば許せるのですが、8000〜10000円程度であればちょっと高いかなと思ってしまいます。

結局買いなのか?

非常に難しい問題だと思います。

これを読んでいただいた方は、私がかなり酷評しているように思われているかもしれません。

しかし、冬キャンプは最近でこそ流行っているようですが、やはりしんどいということは否めませんので、キャンプは5〜10月程度で十分という方は正直多いのではないかと思います。

その範囲で行けば、このスペックでも十分と感じております。

もちろん他の不具合が出る可能性を否定できるわけではないのですが、値段も合わせて考えるとありっちゃありかと思います。

オートキャンプメインで、化繊のシュラフが重い、デカイと感じられている方からすると、値段との兼ね合いからも十分ありな選択肢だと思いますし、初めてシュラフを購入される方からしても、5〜10月であれば、ほぼストレスなく使用できるのではないかと思います。