初心者ローディーがZWIFTを始めたら最高だった
私は,ロードバイクを買って3年目でしたが,結局合計2000km程度しか走っていませんでしたし,最近は走っていませんでしたので,ほぼほぼ初心者と言ってもよいと思います。
元々,ロードバイクを始めた時は,痩せたいとか,健康にいいとか考えていたのですが,だんだん仕事が忙しかったり,面倒だったりと,だんだんとのらなくなってしまいました。
そんな中で,部屋の中で乗れば,あまり負担もないので乗れるのではないかと思い,かなり奮発してZWIFTを始めましたら,ものすごくよく,今のところ2か月くらいほぼ毎日続けられているので,ご紹介いたします。
ZWIFTって?
このページを見られている方はZWIFTを知らない方はいらっしゃらないと思いますが,知らない方はこちらのZWIFTのホームページをご覧ください。
簡単に言うと,インドアサイクリングをアプリにつないで,ネット上で他の人と一緒にサイクリングをすることができるアプリとなります。
「他の人と一緒に」といっても,私の場合というか,ほとんどの人の場合,別に話をすることはないと思いますので,近くに走っている人がいて,その人がどの程度のスピードで走っているかがわかるという程度です。
また,「他の人と一緒に」走れるので,遠くにいる友達と一緒に走るという遊び方もできます。
ZWIFTの良さ
ZWIFTというのは,結局インドアサイクリングですので,他の人と一緒に走れると言っても,基本的にはトレーニングとして行う,エアロバイクと同じようなものです。
そのため,一般論とすると,飽きやすいわけです。
しかし,ZWIFTを使うと,映像があるので,走れば走るほど,景色も変わりますし,飽きにくいです。
とはいえ,景色が変わるというのも画面上の物なので,それだけであれば,やはり飽きてしまうと言えるでしょう。
そこで,大事になるのが,他の人と一緒に走れることです。
他の人の走行データも見ることができるので,近くに走っている人の実力が一目で大体はわかるようになっています。
そのような似たような実力の人が自分を抜いていったら,「負けたくない!」と思いますよね。そんな感じで,単なるエアロバイクだと,だんだんとめんどくさくなって,だらだら漕いでしまうところが,ZWIFTだと,どんどん強く漕ぎたくなってしまうという状態に至ります。
これがZWIFTの最大のメリットではないかと思っています。
ZWIFTの始め方
さて,ZWIFTを始めようと思っても,アプリをダウンロードするだけでは,始めることはできません。
ZWIFTの画面上での速さは,パワーメーターで計測することによって,データ化するので,パワーを測る必要があります。
パワーの測り方は,以下のようなものがあります。
スマートトレーナーを使う
スマートトレーナーとは,固定ローラーの一種ですが,そのパワー計測を行うことができるとともに,アプリから指示した斜度にあった抵抗を入れることができるものと思っておけばいいでしょう。
スマートトレーナーの中には,ダイレクトドライブ式とタイヤドライブ式の2種類があります。
ダイレクトドライブ式というのはこんな感じの物です。
他方で,タイヤドライブ式というのはこんな感じの物です。
このうちどっちがいいかというと,いろいろな議論はあると思うのですが,私としては,ダイレクトドライブ式一択であると思います。
というのも,タイヤドライブ式は,固定ローラーのようにタイヤがすぐ摩耗してしまうので,継続することによる費用が比較的高くなります。
また,タイヤドライブ式は,再現できる斜度が制限的であり,ZWIFTで実際に走るようなコースの斜度を再現しきることができません。
さらに,タイヤドライブ式は,音がうるさいらしいという話もあります。ダイレクトドライブ式の場合,マンションでも大丈夫なくらい静かと言いますし,私が実際に使ってみた感じでも,リビングのドアを閉めれば,寝室ではではほとんど気にならないくらいですので,隣の住人からすると,ローラーをしていることすらわからないのではないかと思います。
そのため,タイヤドライブ式は,絶対に途中で不満が出てくると思い,ダイレクトドライブ式によるべきであると考えています。
ローラー台とパワーメーターの組み合わせ
ローラー台というのはいろんな種類のものがあります。
種類としては,三本ローラー,固定ローラー,ハイブリッドローラーというようなものがありますが,静かに使うことができるとともに,初心者でも不安なく使うことができるということを前提とするのであれば,ハイブリッドローラーが一番いいのではないかと思います。
しかし,ハイブリッドローラーだけでは,パワーを計測することはできないので,パワーメーターを別途購入する必要があります。
パワーメーターは最近かなり安くなってきましたが,一番安いもので言うと,左クランクのみの物でこんなものになります。
ローラー台とパワーメーターの組み合わせの最も大きなメリットは,実走するときにパワーメーターを使うことができるということです。
スマートトレーナーの場合は,実走時には当然使うことができず,実走時にパワー計測をしたいと思ったら,パワーメーターを別途購入しないといけないことです。
他方で,ローラー台とパワーメーターのデメリットは,斜度の再現ができないことと言えるでしょう。
つまり,斜度の再現をするのはパワーでしかいないので,スマートトレーナーの場合は,ペダルが重くなりますが,ローラー台で再現しようと思うと,ギアを上げるしかなく,そうすればするほど,早くタイヤが回ることになるため,単純にうるさくなります。
ヒルクライムになれるためには重いペダルを踏むことだと思いますので,騒音の問題もそうなのですが,やはり重いペダルを再現することは大事だと思います。
私は,実走時のパワーメーターについては,レースに出るわけでもないので,いらないと考え,実走時は,心拍数を測ることにし,ローラー台は重いペダルを再現できるダイレクトドライブ式のスマートトレーナーを選ぼうと思いました。
ダイレクトドライブ式のスマートトレーナーの選び方
ダイレクトドライブ式のスマートトレーナーと言ってもたくさんの種類があります。
しかし,よくよく見てみると,あまり値段が変わらないことがわかります。
私のイメージでは,ダイレクトドライブ式のスマートトレーナーと言えば,wahooというイメージでしたし,wahooが特別高いわけではありませんでした。
さらに,wahooは,スマートトレーナーのほかに前輪を斜度に合わせて上げ下げしたりするkickrクライムや速度に合わせて風が出る扇風機などがあり,実際にこれを使うかどうかと言われると微妙ですが,欲しくなった時に使えないのは微妙なので,私的にはwahoo一択だと思っています。
そして,wahooのダイレクトドライブ式のスマートトレーナーにはkickrとkickr coreの二つがあります。
見ればわかると思いますが,要するに,kickrの方が高くて,kickr coreの方が安いのです。
実際の違いは,再現できる最高パワーと最高斜度が違うというのと,持ち運びしやすさです。
このうち,再現できる最高パワーと最高斜度ですが,kickr coreの方で最高パワーは1800w,最高斜度は16%です。
これを聞いても初心者の人はわからないかもしれませんが,最高斜度の16%はかなりつらいため,それ以上の斜度の実走でありえないわけではありませんが,それをトレーニングで取り入れる必要まではないだろうと思います。
他方で,最高パワーですが,私が計測した中で一番強いパワーは多分800~900w程度で,しかも瞬間的なものです。かなりトレーニングをしたとしても,1800wで足りないということになることはないだろうと思います。なお,ホビーレーサーで出し続けられるパワー(FTP)でも400wはいかないはずです。
また,持ち運びやすさは,別に持ち運ばないので,いらないだろうと思っています。
そうすると,安い方が良いという結論になり,wahoo kickr coreがベストだという結論になりました。
なお,上記のkickrクライムというのはこんな感じの物です。
私は元々はこんなんいらないだろと思っていたのですが,私は今欲しいなと思い始めています。
さらに扇風機というのはkickrヘッドウィンドスマートファンというものです。さすがにこれまでは私はいらないかなと思うのですが,使ってみたら欲しくなるかもしれません。
ZWIFTの楽しみ方
ZWIFTの楽しみ方は,走るだけなのですが,実はいろいろあります。
①コースを選択して単に走る
②コースを選択して,1周のタイムを計りながら走る。
③ワークアウトを利用して,FTP向上を目指す
このうち,トレーニング的に一番いいのは,③のワークアウトです。
kickr coreはパワーメーターを備えていますので,FTPテストもすることができます。
FTPテストというのは,ローディーの戦闘力を測るものと言われております。トレーニングに詳しい方であれば,これだけで速さが決まるわけではないとおっしゃられると思いますし,それはその通りなのですが,一定の基準にはなるかと思います。
FTPテストで出た結果をもとに,ZWIFTのワークアウトを利用すると,そういうものに詳しくなくても自動的にトレーニング効果が高いトレーニングを行うことができるというものです。
やってみると,確かに自分のレベルに合わせて,しんどいけど故障しない程度のトレーニングをすることができるなと実感できる代物です。
そのほか,ZWIFTにはコースが何個かありますので,そのコースで,毎回タイムを計りながら走ることができます。
タイムを計るというのは特別に設定しなくても,勝手に計測してくれますし。やはり昨日よりも速く走りたいというのが常ですよね。
他に走っている人もいるので,やはり負けられないと,普通に一人で走っているよりも力が出てしまうもので,そのため,トレーニング効果が高いと言えるでしょう。
単に走るだけでも楽しいのですが,このようにいろいろな楽しみ方があるので,インドアサイクリングが苦手な人でも,長く続けることができると思います。
初心者的にはどうか?
ロードバイクを始めた頃って,他の人が早すぎたり,逆にゆるポタライドと言っていると遅すぎたりして,なかなか自分のペースで楽しむことが難しいともいます。
とはいえ,ロードバイクを買って,家の中でばかり走るのはやはり楽しみ方としてよくないと思いますので,外で楽しもうとすると,初心者の壁と言われている,時速30km巡行を実現するほかないというのが実情だろうと思います。
この時速30km巡行というのは,簡単なようで,インドアサイクリングなしに実現するのは,忙しい会社員だとかなり難しいのではないかと思います。
ZWIFTは,比較的早期に時速30km巡行を可能とするだけの実力をつけることができるツールだろうと思います。
私の場合,はじめてZWIFTに乗ってパワー計測したときのFTPは143wでした。
FTPというのは1時間出し続けられるパワーのことですが,へとへとになるまで出し切ってという前提になります。
そして,ZWIFTで測ると,私が平地で時速30km巡行しようと思うと大体130wくらい出さないといけません。
そうすると,時速30kmで1時間巡行することは相当ハードで,2時間巡行することはまあ難しいということに気づきます。
しかし,私が1か月程度ZWIFTをやったところ,FTPは190wにまで上がり,130wを出し続けることはそこまでつらくならなくなりました。
この結果は,単に筋力が上がったというわけではなく,ペダリングがうまくなったとか,いろいろな要因があると思うのですが,いずれにしても,これくらいのFTPは脱初心者とまではいかないまでも,とりあえず時速30km巡行についていくことはできるレベルになったかなと思います。
ロードバイクに乗ってみると,時速25~30kmを超えるあたりで,そう快感が出てくるということがわかると思うのですが,その速度域を余裕をもって楽しむことができるというのはとてもいいことです。
これからどんどんロードバイクを楽しめそうに感じていますので,走力に不安がある初心者こそZWIFTを始めてみませんか?