遠征中のウェーディングシューズの修理方法

旅行中にトラブルが発生するというのは,あるあるですよね。

私は,今回,カラフトマスを釣るために,3泊で遠征したところ,初日にウェーディングシューズのフェルトがはがれてくるというかなり厳しい目に遭ってしまいました。

遠征中ですので,ウェーディングシューズが売ってないんですよね。

このままいくと,2日目以降全く釣りができないと思い,ウェーディングシューズを修理してみましたので,そのレポートをお届けします。

はがれてきたウェーディングシューズの状態

初日にこんな感じになってきました。

わかる人にはわかると思いますが,遠征初日にこれは絶望しますよね。

前半分がはがれていて,後ろ半分はくっついているような状態です。

私がとった手法

ネットで探していると,専用の接着剤を使うようにとの記載があり専用かよくわからなかったのですが,それらしいものを購入しました。

これは記載によると,靴用なので,ソフトタイプで靴にも使用できるタイプなので,ものとしては問題がないと思います。

しかし問題もありました。

遠征中にウェーディングシューズを接着する問題点

問題点①乾かない

私がいたのが北海道だったこともありますが,ウェーディングシューズの注意書きには使った後「2~3日乾かしてください」という記載がどれもあると思います。

北海道は,夏でも気温が低く,私がいたところは湿気ている感じでしたので,まったく乾きそうな予感がありませんでした。

また,そもそも遠征中ですので,2~3日乾かすことは不可能です。

接着剤は当然乾かしてから使わなければならないので,これはかなりやばいといえます。

問題点②塩抜きができない

関係があるのかはわかりませんが,今回ウェーダーを使用していたのは海ですので,ウェーディングシューズは当然塩まみれになっています。

接着剤は,当たり前ですが,接着面をきれいにしてから使ってくださいという注意書きがあります。

しかし,塩まみれなので,接着面はめっちゃ汚いです。

ただ,11時くらいに釣り終わって,移動して水道水で洗って,乾かしてということは,時間的に考えるとどう考えても不可能です。

そのため,接着面は塩まみれのまま接着しなければなりません。

それでもとりあえずやってみた

そういっていても始まりませんし,そのような状況下で何日もつかということも実験かと思い,とりあえずやってみました。

 

まず,接着剤を塗り

ギューッとしてみました。

ちなみにこのロープは落ちていたものを利用しました。釣り場には何年も前に役目を終えたようなロープの残骸が落ちているので,それを使ってみましょう。

こう見るとうまくいっているように見えるのですが,先端を凝視するとちょっと隙間が空いていることがわかります。

そこで,釣り場でも簡単にできるように負荷をかけてみました。

そうすると,しばらくしたら先端もきっちりと接着されていました。

これはいけるんじゃね?と思ったのですが,問題はどれくらい持つかですよね。

耐久性は微妙だが,遠征の応急手当としては可!

私がロープを利用した理由は草鞋のような効果が出ないかと思ったことにあります。

ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが,フェルトが登場する前は,地下足袋の上から草鞋を履いて釣りをしていたそうなのですが,それはフェルトと同じように滑りにくくなるからだそうです。

近年,わらではなく,ロープで草鞋を作るということもあるようなので,靴にロープをまいておくと同じように滑りにくくなるのではないかという期待と,心もとない接着剤を少し助けてくれるのではないかという希望があったわけです。

しかしながら,この状態で100メートルくらい歩いた結果,ロープはどこかに行っていました。

やはり,何年も前に役目を終えたロープに耐久性はほぼ残っていなかったわけです。

とはいえ,ロープはあくまでサブ的存在ですので,私としても,そのロープを買うために数百円使うのもどうかと思っていたので,これはやむを得ないと思いました。

 

それでは,本命の接着剤はどうかというと,接着してから2日間使った後でこんな感じになりました。

使用時間は,1日目4~5時間,2日目3~4時間程度です。

違和感を感じ始めたのは,2日目の最後の1時間程度でした。それまでは,まったく違和感を感じませんでした。

この結果を見て,どうでしょうか。

私としては,遠征中の応急処置としては十分ではないかと感じました。

といいますのも,今回使った接着剤は1000円程度のもので,ホームセンターで手に入るものですので,まあ,全国どこでも手に入ると思います。

何日遠征するかというのは人それぞれですが,これだけのバッドコンディションの中で,とりあえず2日間延命でき,普通に釣りを楽しめたのですから,十分といえるでしょう。

 

ちなみにロープが必要だったかというと,接着するのに若干役に立ったのかなというくらいで,正直いらなかったのかなという思いはあるのですが,ロープで草鞋を編める人であれば,接着剤を使わずに草鞋を作ってしまったほうが全体としては安かったし,耐久性も高かったと思います。

しかし,ロープで草鞋を作ることができる人というのはかなり限られていると思いますので,そう思いますと,かなりいい結果だったと思います。

 

私のように遠征初日でフェルトがはがれてくる人というのは珍しいかもしれませんが,参考になればと思います。