KRYPTONITE(クリプトナイト)EvolutionMini-7 U字ロック&フレックスケーブルの安全性

ロードバイクでとりあえずこれをつけておけば安心といわれている鍵はKRYPTONITE(クリプトナイト)EvolutionMini-7 U字ロック&フレックスケーブルだと思います。

とはいえ、ロードバイクの鍵はどれをつけても完全に守ることは不可能といわれます。

そこで気になるのはどの程度の安全性を備えているかということですよね。

U字ロック部分について

U字ロックを破壊しようと思うと手段としては、ボルトクリッパー、糸鋸、ジャッキといった手動の工具の他電動工具があります。

実際にしてみたことはありませんが、KRYPTONITE(クリプトナイト)Evolution Mini-7の場合、重さからしてもおそらくボルトクリッパーではなかなか厳しいのではないかと思います。

そのため、現実的な路線としては、糸鋸かジャッキになると思いますが、ジャッキはつけ方によってはジャッキを滑り込ませる余裕がありませんので、タイヤとフレームをクリプトナイトのU字ロックで固定している場合は少なくともタイヤは破壊することが前提になるでしょう。

そのため、残ってくる選択肢としては、糸鋸になります。

糸鋸は比較的コンパクトに運ぶことができますが、切るためにはなかなか時間がかかります。鉄パイプを糸鋸で切ったことがある人はわかると思いますが、細いものでもかなり時間がかかります。

このように手動工具に対しては完ぺきではないにせよそこそこの安全性を持っているといえるでしょう。

なお、電動工具を使われてしまうのであれば、破壊されることはやむを得ないでしょう。

そのほかの手段としては、ピッキングがあります。鍵の形状は複雑ですし、KRYPTONITE(クリプトナイト)Evolution Mini-7はSecurity Ratingが7です。「7」といわれてもと思われるかもしれませんが、これは、10点満点中の7点で、ネット上に転がっている情報を総合すると、おそらく大都市(本当の中心街を除く)において1日放っておいても概ね大丈夫なレベルということだと思います(意味をぼかすような表現が多くてすみません。)。というわけなので、ピッキングにはある程度強いようです。なお、公式サイトには、ドリルによるピッキングに対しても強いというような記載がありますので、多分、KRYPTONITE(クリプトナイト)Evolution Mini-7 U字ロックを破壊する手段としてはあまりピッキングを選ばないのかなという印象があります。

フレックスケーブル部分について

KRYPTONITE(クリプトナイト)を買われる方はよく、「U字ロックで地球ロックしなければならない」という言葉を耳にすると思います。

もちろんそれができるに越したことはないのですが、行き先が決まっていれば、あらかじめU字ロックで地球ロックできるかどうか確認しておくことも可能ですが、そうでない限り、U字ロックで常に地球ロックすることは難しいでしょう。

そういった場合、フレックスケーブルで地球ロックをすることになると思いますが、その安全性は気になるところでしょう。

私の認識では、KRYPTONITE(クリプトナイト)のフレックスケーブルの安全性は、ボルトクリッパーで切ることができるというレベルだと思います。

安全性についての考え方

このボルトクリッパーで切ることができるというのはどういう意味を持つかということです。

いろいろ盗む方法を見ていると、日中の盗みにおける一般的な方法としては、ニッパーなどで鍵をものの数秒で切断して盗むという方法があげられます。

この方法を取ろうと思うと、あまり大きな工具を持ち運ぶことはできないといえるでしょう。

他方で、夜、人通りの少ないところで行われる場合、かなり重厚な工具を使うことがあります。

しかし、犯罪者の心理を考えると、夜、人通りは少ないところで犯行をする場合、音が鳴るような方法は取りたくないと思います。

そのため、糸鋸や電動工具は使いたくないといえます。

逆にボルトクリッパーは見た目こそ大きいですが、車にボルトクリッパーを積んだ状態で対象となるロードバイクに近づき、車からボルトクリッパーを出して、鍵を破壊し、ロードバイクを車に積んで盗むという手法を考えると、人に見られるわけではありませんので、有効な道具になりえます。音につきましても、切った瞬間に「パチン」という音が鳴るかどうかという程度ですので、夜、人通りが少ないという条件の下では目的にかなうといえます。

このように考えると、KRYPTONITE(クリプトナイト)Evolution Mini-7 U字ロック&フレックスケーブルを使い、フレックスケーブル部分で地球ロックするとしても、日中であれば、かなりの安全性を確保できるといえます。

ただ、万全かというと、万全とはいいがたいといわざるを得ませんから、どうしても盗まれたくないという場合はやはり不安が残ります。

KRYPTONITE(クリプトナイト)にしても、ABUSにしても、よい鍵は総じて高価で、5000円以上します。

しかも万全なカギと考えると、鍵の数が多い方が良いことは言うまでもありませんので、2個以上買うことになります。

そう思うと、盗難保険の方が現実的なのかな?と思います。

もちろん本当に盗まれたときに保険金が支払われるのかというところは不安なところでありますので、もし私のロードバイクが盗まれたら、保険料が支払われるかどうかについてレビューしたいと思います。